新型クラウン&カローラに採用の「コネクテッド」。では「コネクテッド」とは?

新型クラウン&カローラから採用されるのが「コネクテッド」というコンセプト。

多くの人は「スマートフォンで十分」と思うかもしれない。確かにナビゲーションや情報入手ならスマーフォンを持っていれば全て可能。けれどトヨタが導入する「コネクテッド」はそんなレベルじゃない。

解りやすいの例を2つ挙げてみよう。まず建設機械で有名な『コマツ』。世界中にあるコマツの製品は全て日本の中央管理センターと繋がっており、1)どこにあるか? 2)稼働状況 3)稼働時間などが絶えず送られてくる。これを見ると本来なら同じ現場にあるはずの建機が深夜移動していれば盗難の可能性大。

稼働状況は建機が正常に使われてるかどうかの判断材料になる。トラブル出た場合、すぐ準備に取りかかれるため安全を確保出来るし、高価な建機を稼働不能にさせる時間も減る。稼働時間を見れば、次の点検に必要な部品類を現場の近所の代理店などに準備出来るという寸法。全ての関係者に役立つ。

もう一つはレースで使われている『テレメトリーシステム』だ。走行中、エンジンの状況や車体の状況を、リアルタイムでベースとやりとりする。オイル温度が上がればコーション出て、対応を考えると言った具合。サスペンションの折損なども解るため事故やトラブルを未然に防ぐことも可能。

トヨタが導入するコネクテッドは「テレメトリーシステムを市販車に載せ、コマツのように管理しましょう」というものだと考えればよかろう。例えば車両にトラブルが出たとする。一発で走行不能になるようなトラブルならいかんともしがたいが、タイヤの空気圧に問題出たようなケースなら対応可能。

どんな対応になるのか詳しくは解らないけれど、フルに稼働すれば以下のようになるという。

1)タイヤの空気圧に問題出ていることをインパネなどに表示。
2)その段階でトヨタのコネクテッドセンターから車両に携帯電話回線でのコールが入り、タイヤの空気圧に問題あることが伝えられる。
3)空気圧程度なら近所のトヨタディーラーなどに案内してくれる。
4)同時にディーラーへコネクテッドセンターから連絡入り、到着するユーザーの情報が伝えられるという寸法。
5)ディーラーに到着した時には、何の説明もしないでも作業に取り掛かってくれるそうな。これ便利です。

当然ながら事故を直後に判定し、対応するのは当然のこと。高速道路の本線で止まったようなケースも、渋滞なのか車両トラブルなのか解るという。原稿を書いている時点でサービスのスタート時にどの程度稼働させるか不明ながら、盗難や車上荒らしにあったりしている状況すら現在進行形で解る。

やがてワイパーの情報を入れれば雨降っている地域を特定出来るようになるし、VSCの稼働情報を入れれば、アイスバーンになっている交差点を特定可能、他のクルマに事前情報として提供したら素晴らしい。コネクテッドがスタート時にどこまでの機能を盛り込んでいるだろうか? 6月25日に発表される新型クラウンの詳細情報を楽しみしたい。

(国沢光宏)

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